犬を飼えないけど触れ合いたい人も楽しめるし家族にも迎えられる保護犬カフェとは?

犬を飼えないけど触れ合いたい人も楽しめるし家族にも迎えられる保護犬カフェとは?

 

保護犬カフェを知っていますか? 

さまざまな事情で飼い主のいないあるいは家族を失った犬たちを保護し、新しい家族との出会いを取り持つカフェのことです。 

ペットブームとは裏腹に犬や猫の殺処分も絶えません。 

近年では欧米にならい里親として保護犬を新しい家族の一員として迎えようとする人が増えています。 

この記事では、保護犬と触れ合える保護犬カフェについて解説します。 

これから保護犬の里親になりたいと考えている人、動物保護に興味のある人はぜひ混交になさってください。 

 

 

保護犬ってどんな犬? 

保護犬とは、動物保護施設や個人で保護されている犬のこと。 

犬たちが保護される理由はさまざまです。 

一例を挙げます。 

  1. 多頭飼育崩壊 
  2. 野良犬・迷子犬の保護 
  3. 飼い主による虐待・飼育放棄 

など。 

保護犬は、人間に無責任な扱いを受けたり飼い主の都合でしかたなく家族を失った犬たちです。 

「保護犬カフェ」は、このような犬たちと新しい家族を結びつける場所なのです。 

 

多頭飼育崩壊 

最近ニュースでも取り上げられる多頭飼育崩壊。 

劣悪な環境で無計画に繁殖してしまい経営が崩壊したブリーダーや、掃除やお世話ができずに異臭を放つ場合などさまざまな状況があります。 

 

野良犬・迷子犬の保護 

保護犬として多いのが野良犬や迷子犬など飼い主のいない犬たちです。 

もともとは飼い犬だったのを捨てられたり、迷子になって家に帰れなくなったり、野良犬が自然交配したりと、犬たちの背景はそれぞれ。 

 

飼い主による虐待・飼育放棄 

飼うと決めたらその子が一生を終えるまで責任を持ってお世話をするのが飼い主の責任ですが、残念ながら、それを果たせない人もいます。 

小型犬はともかく、大型犬は子犬のときに迎え入れても1年後には抱っこもできないほどに巨大化することも。 

安易に飼い始めることで、想像との違いに折り合いがつかず飼育を放棄する人もいるのです。 

一方で、単身の飼い主に万が一のことがあったり、高齢や引っ越しなどを理由に飼育が困難になった場合も持ち込まれることがあります。 

 

 

保護犬カフェとはどんな場所? 

「保護犬カフェ」とは、保護犬と新しい家族の出会いの場です。 

NPO法人動物愛護団体ラブファイブさんが考案したスタイルで、現在、多くの保護団体によって主催されています。 

一般的に保護犬との出会いには、保護団体などを訪ねたり譲渡会などに参加する必要があります。 

保護犬カフェはそのような譲渡会とカフェが一体となった場所。 

カフェでは、運営している団体が保護している保護犬たちが自由に過ごしており、誰でもお茶を楽しみながら犬とも触れ合えます。 

通常譲渡会は、不定期な週末などに催されることが多いのですが、保護犬カフェならいつでも犬たちと触れ合うことができるのも大きな魅力のひとつ。 

実際に保護犬と触れ合うことで、家族に迎えてからの生活をイメージしやすいのもカフェスタイルならではの利点。 

 

 

「保護犬カフェ」と「ドッグカフェ」は違う? 

保護犬カフェ同様、よく聞くものとして「ドッグカフェ」があります。 

犬を扱うカフェとしてどちらも似たものを想像しがちですが、実はまったく異なります。 

それというのも、ドッグカフェとは愛犬と一緒にお茶を楽しめるカフェ。 

犬との触れ合いが目的ではありません。 

 

 

保護犬カフェの目的と役割 

犬との触れ合いカフェとしての側面を持つ一方で、保護犬カフェには大切な目的と役割があります。 

「里親募集」と「保護活動の運営」です。 

保護犬カフェはあくまで保護犬たちを一時的に保護しているにすぎません。 

カフェの目的のひとつは保護した犬たちと新しい家族を結びつけること。 

カフェを運営することによって、譲渡会と比べスケジュールを組みやすいと、里親希望者からも注目されています。 

またカフェでは、本来の保護活動も重要な役割。 

保護活動のみと違い、カフェ運営を通して保護犬たちの情報を拡散させるなど広報活動も行っています。 

 

 

里親だけじゃない!保護犬を助ける方法 

保護犬カフェは必ずしも里親希望者だけしか入れないのではありません。 

住居やアレルギーなどの事情で犬を飼えない人がお茶を楽しみながら保護犬たちと触れ合うことも可能です。 

保護犬を助ける方法は、里親として家族を迎えることはもちろんですが、それだけではありません。 

カフェではワンドリンク数百円の時間制で楽しむことができます。 

カフェによっては軽食なども。 

実はカフェの収益の大半は保護犬の保護活動費などの運営費に充てられるのです。 

つまりカフェでお茶を楽しむだけでも、保護犬たちのお世話代や新しい保護犬のために活用されます。 

里親になれないからといって何もできないのではなく、犬たちのために役立つと考えると嬉しい気持ちになれますよね。 

 

 

まとめ 

本記事では、保護犬カフェについて解説しました。 

犬猫の殺処分0を目指して作られた保護犬カフェ。 

里親を希望する人はもちろん、犬好きな人も触れ合いを求めに一度訪れてみてはいかがでしょうか。 

返回網誌