日本犬6種類まとめ!種類やそれぞれの性格などを解説します。

日本犬6種類まとめ!種類やそれぞれの性格などを解説します。

近年では海外でも洋犬と異なる容姿の可愛さや忠誠心の高さが注目され、人気が高まってきています。そもそも日本犬とはどのような犬かご存じでしょうか。日本人なら知っておきたい、日本犬の種類やそれぞれの性格を解説していきます。

 

 

現存の日本犬(和犬)はたったの6種類!

日本犬とは、日本を原産国とする犬の総称です。数千年前から姿がほとんど変わっておらず、古くから日本にいる犬たちを「和犬(わけん)」と呼びます。現存する和犬は、1934年に日本犬保存会協会が定めた「日本犬標準」に該当するたったの6種類だけ。国の天然記念物にも指定されています。

 

 

日本犬(和犬)の種類一覧

さて、ここでは、「日本犬」と呼ばれる犬種について、それぞれの特徴や性格などを紹介します。

 

秋田犬(あきたいぬ)

 体高 58〜71cm
体重 34〜50kg
大きさ 大型犬

 

秋田地方で古くから熊猟に用いられてきたマタギ犬が先祖。和犬の中でも唯一の大型犬です。「中犬ハチ公」でも知られているように、飼い主への忠誠心が強い性格です。毛色は赤、白、虎です。がっしりとした体つきに高い身体能力を有します。普段は冷静沈着で行動は控えめですが、飼い主を守るためなら機敏さや勇敢さを発揮します。大型犬のため、飼育には十分なスペースの確保と運動が必要です。

 

甲斐犬(かいけん)

 体高 42〜53cm
体重 16〜18kg
大きさ 中型犬

 

山梨県に古くから存在し、シカやクマなどを狩っていた狩猟犬です。狩猟本能がとても強く、今でも現役の狩猟犬として働く甲斐犬も存在しています。毛色は、黒虎毛、中虎毛、赤虎毛です。ただ一人の飼い主に忠誠を尽くす性格のため「一代一主の犬」とも呼ばれています。一方、警戒心が強く、見知らぬ人や他犬種との交流を好まない性格なので、子犬の頃から社会性を身につけることが大切です。

 

紀州犬(きしゅういぬ)

 体高 46〜55cm
体重 15〜30kg
大きさ 中型犬

 

紀州地方(和歌山県、三重県)の山岳地帯で、イノシシやシカを狩っていた狩猟犬です。被毛は白、赤、胡麻ですが、現存ではほとんどが白に統一されています。頑丈な体を持ち、性格は穏やかで温厚。飼い主や家族に従順な一方、他人には強い警戒心を見せます。和犬6種類の中でも家庭犬としての適性が高いといわれています。

 

柴犬(しばいぬ)

 体高 35〜41cm
体重 7〜14kg
大きさ 小型犬

 

縄文時代から日本人とともに生き、日本を代表する犬種です。性格は飼い主に対して忠実で、信頼する飼い主の指示には忍耐強く取り組もうとします。心を許した飼い主には笑顔で愛嬌をふりまいたり、側に寄り添ったりし、愛情深く接してくれます。毛色は、赤毛、黒毛、胡麻毛、白毛です。飼い主に従順な一方で見知らぬ人には警戒心が強く、なかなか懐きにくいです。子犬の頃から社会性を身につけるようにしつけましょう。また、小型犬ですが持久力に優れ、中型犬並みの運動量が必要なので、毎日のお散歩に加え、ドッグランなどでたくさん走らせてあげると良いでしょう。

 

四国犬(しこくいぬ)

 

 体高 46〜55cm
体重 15〜30kg
大きさ 中型犬

 

闘犬として有名な「土佐」の元になった犬です。かつては高知県付近の山岳地帯でクマやイノシシを狩るマタギ犬として活躍。毛色は、胡麻毛、赤毛、わずかに黒毛、白毛です。家庭犬として飼われるようになり、性格は少し穏やかになりましたが、それでもかなり警戒心の強い犬です。闘争心もあるので、見知らぬ人や動物には激しく吠え、場合によっては攻撃することもあります。他の和犬同様、子犬の頃から社会性を身につけることが大切です。

 

北海道犬(ほっかいどういぬ)

 体高 45.5〜56cm
体重 20〜30kg
大きさ 中型犬

 

北海道の先住民族アイヌがクマ猟などに使っていた犬で別名「アイヌ犬」とも呼ばれます。頑丈な体を持ち、勇敢な強さとたくましさがあります。北海道の厳しい気候に耐えることができる被毛を持ちます。毛色は胡麻、虎、赤、黒、白、黒褐色です。飼い主には従順ですが、気性の荒い性格の犬もいるので、子犬の頃から服従訓練や犬の社会性を備えさせることが大切です。

 

和犬6種類に共通する特徴として以下の点があげられます。

  • 飼い主に対する忠誠心が強い。
  • 子犬の頃から社会性を身につける訓練が必要。
  • 十分な運動量を確保する必要がある。
  • 換毛期に毛が抜けるのでこまめにブラッシングが必要。

 

 

圧倒的人気!柴犬の魅力

それぞれの和犬の特徴をお伝えしてきましたが、和犬の中でも最も人気なのはやはり「柴犬」。ジャパンケンネルクラブ(JKC)の2021年1月~12月の犬種別犬籍登録頭数は以下の通りです。

 

 犬種名 JKC登録頭数
秋田犬(あきたいぬ) 519頭
甲斐犬(かいけん) 91頭
紀州犬(きしゅういぬ) 9頭
柴犬(しばいぬ) 9,958頭
四国犬(しこくけん) 41頭
北海道犬(ほっかいどういぬ) 35頭

引用:一般社団法人ジャパンケンネルクラブ https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/17396

 

柴犬が断トツで飼育されている頭数が多く、人気であることがうかがえます。また、他犬種の登録頭数と比較したランキングは以下の通りです。

 

順位 犬種名 JKC登録頭数
1位 プードル 85,347頭
2位 チワワ 51,837頭
3位 ダックスフンド 28,477頭
4位 ポメラニアン 19,832頭
5位 フレンチ・ブルドッグ 12,942頭
6位 ミニチュア・シュナウザー 11,930頭
7位 柴犬 9,958頭
8位 ヨークシャー・テリア 9,690頭
9位 マルチーズ 8,886頭
10位 シー・ズー 8,755頭

引用:一般社団法人ジャパンケンネルクラブ https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/17396

 

他犬種と比較してもランキングの全体の10位以内に入るなど、家庭犬としても人気があることがわかります。そんな日本でも大人気の柴犬。実際に柴犬を飼っている人たちの口コミを以下にまとめました。

 

「総合的な飼いやすさは、我慢強い、車に強い、環境の変化に強い等で◎です。」
「他からの引き取りですが、とても人懐っこく、吠えることも噛むこともしません。飼い主の言うことをよく聞いてくれて助かります。柴は一般的に気性が荒いと言いますが、個体でも穏やかな犬もいるんですよね。」
「非常に飼いやすい犬だと思います。賢いのでしつけも楽でした。古来からの日本犬なだけにやはり日本人に合うのかな?と思います。初めて犬を飼う方にも、柴は飼いやすい犬種だと思います。自分は機会があれば、また柴犬が飼いたいです。」

 

引用:価格.com
https://review.kakaku.com/review/55100110040/?Page=2#tab

 

 

まとめ

以上、日本人のよきパートナーとしての歴史も長い、日本犬たちの紹介でした。日本人と深くかかわり日本の風土にも溶け込んできた日本犬。飼い主への忠誠心があり、魅力いっぱいの日本犬が、これから先もずっと愛され、私たちの生活を豊かにしてくれることでしょう。

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